と、仰々しいタイトルからスタートしましたが、
今回は、私の作例には欠かせない「光硬化パテ」についてのレビューです。
実は、私がいつも愛用している「スジボリ堂 ロックレーザー328」がまさかの売り切れ。
これは大変!急遽代替品を探すことに…という切実な理由から今回の記事を書いていますw
実は、他の種類の光硬化パテをほとんど使ったことがなかったので、
これは逆にいい機会だな、と。
急に必要になった時「入手しやすさ」も大事な要素ですからね。
今回は量販店でも手に入りやすい、メジャーな数種類を試してみることにしました。
光硬化パテって何?ガンプラ初心者にもわかりやすく解説
「パテ」と聞いてまず思い浮かぶのは、
ポリエステルパテ(ポリパテ)やエポキシパテ(エポパテ)ではないでしょうか。
ガンプラの改造を始めたい方にとっては、パーツの形状変更や肉抜き穴の埋めなど。
パテの使用は避けて通れません。
では、それらと「光硬化パテ」は何が違うのか?
以下に、代表的な3種類のパテの比較表をまとめてみました。
パテの種類 | 特徴 | ||
---|---|---|---|
ポリエステルパテ![]() | ・主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用、硬化時間は約1時間。 ・粘りのあるペースト状なので、ヘラ等で擦り付けて盛り付けます。 ・盛り付けが難しく、硬化時に大きくヒケが出来やすい印象。 ・切削がしやすく、ヤスリ掛け等で形を整えられます。 ・3種の中で最も柔らかいので加工しやすい反面、傷が入りやすい。 | ||
エポキシパテ![]() | ・主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用、硬化時間は約12時間。 ・硬い粘土状で、練って形を整えられる。 ・硬化時の肉やせ、ヒケがほとんどないのが特徴です。 ・硬化後は非常に硬く、カッター等で削って形を整えます。 | ||
光硬化パテ![]() | ・粘度のある液状(1液のみ)。UVライトで約10秒~30秒程度で硬化。 ・液状なので盛り付けが難しいが、硬化が早いので重ねて塗布が可能。 ・硬化後はプラと同等の硬さになるため、切削・加工がしやすい。 ・若干剥がれやすいため、塗布面をヤスリで粗す等の工夫が必要。 ・3種の中では最も高額(1000円前後)で、量が少ない。 |
まぁ、目的によって使い分ける必要があるのが良くわかりますね。
愛用のスジボリ堂「ロックレーザー328」のデメリット
さて…まず前提として、私は「ロックレーザー328」推しです。
ただし、下記のような弱点もあります。
- 発送まで時間がかかる(特にスジボリ堂直販)
- 取扱店舗が少ない
- 消費期限が約1年で、まとめ買いしにくい
要するに、無くなると非常に困る。だから代替品を探す必要があったんです!
実際に使ってみた!光硬化パテ4種のレビュー
今回は量販店で手に入りやすい3種類と、比較のためにスジボリ堂を含めた4製品をレビューしました。
以下、完全に私個人の感想です!
硬化前

左から 白、透明、透明、黄色 の粘度がある液状です。
タミヤが一番柔らかいかな。ゴールドのランナーパテみたいですね。
硬化後

硬化すると基本的に、艶消しの色になります。…おや、WAVEだけ色が変わりました。
硬化後は、白(艶消し)、薄黄色(艶消し)、透明、黄(艶消し)
クレオスは、硬化前・硬化後がほとんど変わりません。
さて、この辺の結果を踏まえながら、個別にレビューしていきます。
まずはウェーブから行ってみましょう!
ウェーブ(Wave)HG UV硬化パテ
- 内容量 15グラム
- 硬化時間 30秒~60秒
- 液状(クリーム状) 硬化前(透明・濁り)/ 硬化後(薄黄・艶消し)
- 主成分:アクリル樹脂(光硬化型)
それなりに量販店で見かけますね。クリーム状というか柔らかめのゼリー状と言うか。
盛りつけた感覚は悪くないです。
硬化時間は30秒以上。硬化してくると薄黄色になるのでわかりやすいです。
UVライトで硬化させると何故か蛍光反応します。
硬化後の切削は若干硬い気がしました。
イージーサンディング(瞬間接着剤)と切削感が近い気がします。
・硬化時間の早さ ★★★☆☆
・硬化後の切削しやすさ ★★☆☆☆
GSIクレオス Mr.UV硬化クリアパテ
- 内容量 10グラム
- 硬化時間 30秒~60秒
- 液状(クリーム状) 硬化前(透明)/ 硬化後(透明・少し濁り?)
- アクリル樹脂(光硬化型)
これもそれなりに量販店で見かけます。クレオスですし。
盛りつけた感覚、切削感含めてウェーブとかなり近いです。
ただし、切削感は若干こちらのほうが上か…。
硬化前と硬化後と、ほとんど見分けがつかないのでいつ固まったのか気づきにくい。
硬化後は若干硬いものの、十分切削しやすいです。
ウェーブとクレオスは甲乙つけがたいかも。
・硬化時間の早さ ★★★☆☆
・硬化後の切削しやすさ ★★★☆☆
タミヤ 光硬化パテ
- 内容量 34グラム
- 硬化時間 1分~3分
- 液状(液状) 硬化前(黄色)/ 硬化後(黄色・艶消し)
- 成分不明(怖い…)
入手しやすさはコレがダントツですかね。さすがタミヤのパテ。
これだけちょっと異色な感じがしますね。
UVライト、直射日光で硬化させてみましたが、硬化がダントツで遅い。
…いや、普通のパテよりは全然早いけど。
盛りつけた時は、液状に近いかも。粘度は低い感じです。
硬化後の切削感は…実はタミヤがダントツ。スジボリ堂を超えるかも。
メーカーによると、剥がれやすいので下地を少し粗したほうがいいそうです。
・硬化時間の早さ ★★☆☆☆
・硬化後の切削しやすさ ★★★★★
スジボリ堂 光硬化パテ ロックレーザー328
- 内容量 10グラム
- 硬化時間 10秒~15秒
- 液状(粘度のある液状) 硬化前(白色)/ 硬化後(白色・艶消し)
- アクリル系紫外線硬化樹脂
これは…とにかく入手しにくい。スジボリ堂直販か、割高でAmazonか。
硬化時間が爆速(10秒)なので非常に使いやすい。
硬化前は艶ありの白色で、硬化すると艶消しになるので硬化タイミングが分かりやすく
アンテナ延長等、マスキングテープを台紙にして半硬化したらテープを外すなどの曲芸も可。
粘度があり、硬化が早いので重ね塗りして形を整えることも。
・硬化時間の早さ ★★★★★
・硬化後の切削しやすさ ★★★★☆
結論 おすすめはこれだ!
やっぱりオススメは「スジボリ堂 ロックレーザー328」です。
「なんだよ、最初から決まってたんじゃん!」という声が聞こえてきそうですがw
他の製品と比較した上で、改めてその優秀さを実感しました。
私はこれを一番最初に使ったのがラッキーでした。
他の製品だったら「イージーサンディング でいいじゃん」って思ったかもしれません。
いや、イージーサンディングはもちろんレギュラーで使ってますが。
さて、肝心の…代替品として非常に優秀なのが「タミヤ 光硬化パテ」です。

- 入手しやすい
- 加工性がとても良い
- ゆっくり硬化する分、扱いやすい面もある
UVライトがなくても、普通の卓上ライトでしばらく置いておけば硬化するのも便利です。

あ、名言出ました。
最後に 光硬化パテ選びで大切なこと

光硬化パテとは、硬化の早さより「加工のしやすさ」が一番大事!
ポリパテより硬く、イージーサンディングより柔らかい。
プラ材に近い感触で切削・整形できるのが最大の魅力です。
ぜひ、ご自身の作業スタイルに合わせて、最適なパテを見つけてみてください。
それではまた!
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