以前、公開した『ガンプラ改造の基本テクニックとアイデア集』。
意外と評判良かったので、今回は少し難度が上がるマニアック編です。
前回の改造が簡単すぎて物足りない!
…というアナタに、私の改造テクニックを惜しげもなく披露します。
なお、今回も基本的に 「HGのキット」を対象、「塗装」することを前提としています。
その点はご了承ください。
では応用テクニック、行ってみましょう!
ガンプラ改造、前回のおさらい
さぁ、ではまず軽く前回の復習から。
ガンプラのお手軽改造のポイントは
- 腹部延長(胴を少し伸ばして“詰まり感”を解消)
- 脚部延長(脚を伸ばして“全体のバランス“を整える)
- 首延長(顎を引いて“精悍さ“をアップさせる)
でしたね? 詳しくは基本テクニック編をご覧ください。
今回はさらに追加の改造を。簡単なものから順にいきましょう。
もちろん、誰にでも出来るお手軽改造が前提ですよ。
ガンプラ改造は「思い切り」が必要!…といいつつ、チャレンジのしやすさも大切ですしね。


今回の改造ポイントは、需要がありそうな 3つ に絞ります。
- シールドのネオジム磁石接続(腕部の接続穴を無くして見栄え良く)
- リアアーマーの可動化(可動域の拡大やS字立ちをしやすくします)
- 首位置のセットバック(好みが分かれますが、効果は絶大!)
今回は少しだけ難度が上がりますが、
基本テクニックとアイデア集を実践できた方なら楽勝です。
それでは行ってみましょう!
ガンプラ改造に必要な道具(マニアック編)
まずは、今回も道具の説明から行きましょう。
前回と重複する部分もありますが、道具はシンプルに。
これだけあれば大丈夫!ってものだけ厳選します。
① ハイパーカットソー
改造には、どうしても切断・接着が必要です。
多少高価なものでも1本あれば長く使えるので、これから改造をしてみよう!という方は
かならず買っておいたほうがいいです。

② 量産型BMCタガネ
カットソーでパーツ切断するとき、いきなりノコを入れると失敗するケースが多いです。
アタリ…と言うか、切り取り線・ガイドの類を先に入れておくと綺麗に切断できます。
もちろん、通常のスジボリにも使っているんですが、私はタガネは量産型BMCタガネ一択です。
切れ味が良く、持ち手部分がプラスチックで軽くて非常に使いやすい。
コンパクトなのもいいですね。

③ スピンモールド(1.0~3.0のセット)
スピンモールドは、簡単に言うと「円形の穴」をズレないように彫る道具です。
彫刻刀の真ん中にピン(針)がついた形状になっているので、ピンで固定して
くるっと回せば穴が彫れる、というスグレモノ。
丸モールドの彫り直しにも活躍します。

④ 瞬間接着剤 高切削 ジェルタイプ
最近、割とよく使う瞬間接着剤です。
ジェル状になっているので、液状のものより盛付けしやすく、使いやすい。
切削感もイージーサンディングと変わらない感じ。硬化促進剤とセットで利用します。
ちなみに、硬化促進剤も最近はホームセンターで手軽に買えるアルテコを使いがち。


⑤ ネオジム磁石
磁力が強力な磁石です。ホビー用なら 直径3mm、厚さ1mmくらいが使いやすいですね。
角型のモノはディティール風に誤魔化すこともできます。
常備しておくと、必ず約に立ちます。


⑥ コトブキヤ M.S.G メカサプライ ジョイントセット
メカサプライジョイントセットシリーズは優秀なので、持っていると非常に便利です。
色々な形状の稼働軸が揃っています。そのまま使うだけでなく加工して使うのも便利です。
上下スイングする可動部などに活用する事が多いですね。



ガンプラ改造応用編 ① シールドのネオジム接続
では、さっそく。テクニック応用編に行きましょう。
私が頻繁に使うテクニック…そう、シールドのネオジム接続です。
腕部に接続穴が見えるのが嫌、って人にはおすすめ。
接着は瞬間接着剤を使いますが、磁力に負けないよう注意。
注意点として、シールドは結構重さがあるので、2点でネオジム止めするか
腕にフィットするようなガイドを作ってやったほうがいいです。


シールドの取付位置は、やっぱり元々ある接続穴を活用してやるのが一番楽ですね。
丸穴が開いていれば、そのまま丸型磁石を仕込んでもいいし、
角型の穴だったら、丸型+穴埋めか角型のネオジム磁石を埋め込む、と。

角型は塗装すればディティールっぽくなるよ


シールド取付穴がついていないパターンは、スピンモールドで3mmの穴を彫ってそこにネオジム磁石を仕込みます。あまり深く彫らなくて済むように1mm厚の磁石を利用するのがお勧めです。
前述しましたが、磁石1か所だと重さに耐えきれずに、シールドが回転してしまいます。
前腕やシールド受けの形状によりますが、少し位置を離してもう1つ仕込みます。

意外に磁石って削れるので、綺麗にヤスって塗装しましょう。


さて、実はシールド側のほうが加工が面倒だったりします。
腕部とシールド底面の高さが合わない、元の取付パーツが平面になっていない等。
そういう時はプラ材で高さを揃えてそこにネオジムを仕込んでやればOK。
腕部に傾斜が付いている時は、シールド側のプラ材で調整して最適な角度を探します。

片側を瞬間接着剤で固定後、反対側の磁石をつけたまま
受け側へ接着してやると、SN極の間違いやズレが無くなるよ。


リガズィは、シールドの角度も変えたかったので、プラ材で適当に基部を作成。
基部には、ネオジムとシールド接続用にランナーでピンを作っています。
腕部はネオジム接続、シールド側はポリキャップ接続ができるので
シールドも自由に回転します。




ガンプラ改造応用編 ② リアアーマーの可動化
お次はリアアーマーですね。
HGはほとんどリアアーマーが可動しない作りになっていると思いますが、
私は、S字立ちのポーズを取らせることが多いので、リアアーマーの可動はほぼ必須。
ポージングの自由度が増すので、応用編の改造としてもオススメですよ。
リアアーマーも色々なパターンがりますが、
今回は ①左右独立パターン と ②1枚板パターン の2つをサンプルとして改造します。
あ、ただし今回はガンダム系。ジオンのスカート型は難度が高そうで私もやったことないです…。


左右独立しているものは、意外に少ないです。私の作例だとライジングフリーダムくらいでした。
これは切り離しも楽なので、チャレンジしやすいですね。
アーマーは前述のハイパーカットソー等でカット。
可動に関して言うと、中央に軸を設けてアーマー部に受けがあればいいので、
下記の例では、プラサポPC-02 を利用しています。


軸状のパーツ(2mm)を中央に接着。アーマー側に軸受け(2mm)を接着して、
中にポリキャップランナーに穴をあけたものを受けにしています。
(見栄えが悪いで表面は適当に蓋を…)
ポイントは中にポリ素材の受けがあること。これで可動に適度な渋みが出ます。


次は1枚板のパターンですが…実はこれも2パターンあります。
1つ目はブロックやフンドシがあるパターン。
ムラサメ改 なんかは、中央にブロック状のパーツがあるので、これを切り離して
アーマー側に棒軸を通してやりました。
ブロック状のパーツには、棒軸を通すC字の切り欠けを作ってハメるだけ。


多少プラプラしますが、C字の切り欠けを関節強化ペンとかで調整してやると
渋みも出てくるので、状況に応じて使ってやるといいですね。

もう1つ、ブロックありで別パターンを。
今度は中央ブロックに軸を通して、リアアーマー側をC字切り欠けにする方法。
作例はガンダムMK2ですね。これはリアアーマーの厚みが無かったので、
軸は 真鍮線を使って、ポリキャップランナーをカットしたものを通しています。
ポリキャップは接着できないので、リアアーマーに蓋をするなどして固定できるようにします。


やっぱり、ポリキャップを通したほうが可動が安定します。
どちらのパターンでも、状況に応じて使い分けてください。

最後に、本当に1枚板のパターン。
これは今までの軸を通す方法が使えないので、別の方法を使います。


作例はデルタガンダムと百式。
基本的にメカサプライ05の スイングするパーツを強引に接着する…これだけですが、
なかなか調整が難しい。
百式に関しては、メカサプライ05の
台座型のパーツの可動部だけ移植する…という方法で軸を作っています。
接着面は少なくなるので少し怖いですが、瞬間接着剤やパテを駆使したり、
底面・側面を接着ポイントにしたり、
強度を高めるよう意識します。

下の写真も百式の腰部ですが、リアアーマーの可動化と一緒に
サイドアーマーの H型のポリキャップも軸接続に変更しています。
H型ポリキャップって緩かったり、加工が出来なかったりで使い勝手悪いですよね。

このアーマー本体をスイングさせる構造は、ジオンのスカート系にも応用できそうですが…
ジオン系は動力パイプもあるから難しいんですよね。


と言う訳で、リアアーマーの可動化でした。
可動域を大きくとりたい、とかS字立ちをさせたい時には効果的な改造なんじゃないでしょうか?

言われないと気付かれない改造なので、
自己満足でしかないですが…w
では、リアアーマーを可動化したキットの作例をいくつかご紹介しましょう。




ガンプラ改造応用編 ③ 首位置のセットバック
最後は、あまりやっている人見ない気がしますが、個人的には割と頻度多めな改造です。
実は首の延長より、こちらのほうが効果的な気がします。
延長と同じく、これも結局はアゴを引いて精悍さを出したい、ってのが目的ですが
あくまで好みの問題&キットによって、って感じでしょうか。
「首位置を後ろに下げる」ってのが、イメージしずらいと思うので、
具体的な例をいくつか。
まずはHGのジムスナイパー。
あ、これ首の受け(水色のパーツ)オミットしてますね。。首短縮+セットバック。


次はRE/100のリントヴルム。これも首短縮+セットバックですね…。
いや、首短縮は必須ではないですが、意外とこの組み合わせパターンが多い。


どうですか?特にリントブルムは「もうこの位置しかありえない!」って気がしますが、
皆さん的にはどうなんでしょうかね?
いずれにしても、首位置を下げる(セットバックする)事によって、精悍さが増したような気がしませんか?


まずは簡単なパターンから。
首周りを後ろに切り欠いて、首位置が後ろに下がるように加工してやります。
首と胴体の接続がボールジョイントなら、受けのレールが長めにあるし、
軸型の受けだったら、プラバンで受けを延長するとか、やり方は比較的簡単なはずです。


後ろにずらした分は、前方がスカスカになるので、プラ材で少し蓋をしてやります。
蓋の位置で、前後の微調整もできるのでお好みの位置に調整してやります。

これはイレギュラーと言うか、苦肉の策です。
リントヴルムと、何かもう1つくらいやった気がしますが…忘れました。
首周りの後ろ側をカットできない…だけど首位置は調整したい。
そういう時は、思い切って首の先端のボールジョイントだけ切断して、後ろに下げます。
えぇ…と抵抗があるのは分かりますが。
フェイスパーツで上手く隠れるので、
実は思ったほど違和感は感じないです。
ボールジョイント1つ分くらい下がった計算。
強度は出しにくいので破損注意です。
前回の基本テクニックでも同じような方法(首を切断して角度を変える)がありましたが、見えないところは大胆に工作してもいいんじゃないか…ってのが私の持論です。

首延長なんかでもアゴを引かせる事は可能ですが、近年のオリジン系みたいな
首に稼働軸があるようなキットは、下手に延長すると
ろくろ首状態になったりして、逆に調整が難しい気がします。

頭部の位置が下がるだけで、アゴを引いているように
見える場合もある…のかも。
では、首位置をセットバックした事例もいくつか見てみましょう。



まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
今回は、比較的地味な改造ばかりでしたが、これぞ私の得意な「誰にも気づかれない改造」です。
言われないと分からない…という、自己満足の世界です。
そうそう、最後に1つ。
…最近、ガンプラのパチ組み派と、改造・塗装派論争がXで話題になっていました。
私は改造が好きですが、それぞれ楽しみ方があっていいと思います。
ガンプラをインスタントラーメンに例えてみましょう。

そのまま作ったら美味しくなるよう、メーカーも作っています。
後は好みの問題で、器に凝ってみたり、チャーシューや煮卵をトッピングしてみたり。
ただ、「お前はラーメンにチャーシューを乗せないからダメ」とはならないはず。
マウント取る意味が分からないです。
こう考えると、この論争が如何にくだらないか分かりますね。
ラーメンもガンプラも、自分の好みの味付け、楽しみ方でいいんじゃないでしょうか。
…と、いう訳でこのブログは、ラーメンのトッピング集みたいなものなので。
願わくば、皆さまのお好みでお楽しみ頂ければ幸いです。
ご覧頂きありがとうございました!



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